日本全国12,000あると言われている天満宮・天神社の祭神 菅原道真。
平安時代を代表する学者・政治家で天皇からの信頼も厚かった道真公は、陰謀により左遷され失意のうちに逝去した。
その後、疫病や日照り、落雷などが相次ぎ、人々は道真の祟りと恐れるように。
畏怖から始まった「天神」信仰は、やがて学問の神様に変化していく。
そして、現在でも「学問・至誠・厄除けの神様」として広く崇敬を集め、「天神さま」「天神さん」の名で親しまれている。
お正月の北野天満宮では書道の上達を願う人々が菅原道真に迫らんと自慢の筆をふるい、梅の名所で知られる太宰府天満宮では地元の人が「献梅」をして還暦を祝う。
山口県の防府天満宮では道真公の御霊に無実の知らせを伝え、心を慰める「御神幸祭」が行われる。
福井県嶺北地方の天神講では1月25日に「焼きカレイ」をお供えする変わった風習も。
番組では、変わらぬ心で「天神さま」を慕い続ける地域の風土や人々の姿を全国に訪ねる。